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zoom RSS 私のオオクワ飼育方法(第5回 ブリードの本質)

<<   作成日時 : 2014/09/03 23:26   >>

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追加で1つテーマを入れることにしました。偉そうなタイトルにしてしまいましたが、そもそも私がブリードの本質をどのように捉えているか、そこがこれからのお話のベースになるので、ここで明確にしておきたいと思います。

私は、素質は遺伝子の組合せで決まり、以降の温度管理、菌糸瓶等の飼育条件は、その素質を如何に100%に近づけるためのものでしかないと思っています。要するに後天的なエサや管理で素質以上になることはない、仮に85mmの個体が出たとして、それは85mm或いはそれ以上の素質があった個体であって、84mm以下の素質の個体を如何に飼育しても85mmにはならないとと考えています。

一般的に幼虫体重と成虫サイズは正の相関関係があります。でも幼虫を太らせれば外骨格が大きくなるか?特に幼虫時30gを超えてくると必ずしもそういうわけでもありません。これをどう見るかですが、だいたいパターンは2つ、1つにはケースは糞・水分の比率が高い要するにスカスカの状態、こういうのは蛹自体の体重が乗りません。もう1つ蛹体重が乗ってもサイズにならないケースで、これは更に3つに分かれ、遺伝的な欠陥のケース、単に素質以上に太ったケース、そして形状自体が良くないケースが認められます。

幼虫体重が乗りすぎると全般的に不全(羽パカ含む)が増える傾向にありますが、それなりに無理の無い温度帯で管理出来たのに出る不全、私はそのほとんどは遺伝的に欠陥があったと見ています。そもそも正常(或いは健常)な個体なら無事に羽化できないような太り方はないというのが私の見方で、遺伝的に問題がなければ悪くても尻出しレベルで収まると思っています。

今は能勢に関しては高添加の菌糸瓶が比較的優位にあるように感じられます。高添加により養分の吸収が進めば、幼虫の体液量は100%或いはそれ以上になりやすく、それで無事に羽化すれば低添加よりは大きくなり易いというのはあるかもしれません。ですが、拒食に陥ったり、早期羽化に繋がったりすることもあるので、諸刃の刃だと感じています。川西の場合尻出しも多い、結局100%以上に太らせても余り意味がないと思っています。

もう1つ形状の問題は、能勢とうちの川西を比べると明らかで、同じ蛹体重だで感覚的には2〜4mmは違います。直線的な大顎も1つですが、これまで計測した感じだと、能勢の方がボディに確実に反映される、ボディに行き場のないうちの川西は体液は厚みに出て、いくら太らせてもサイズにはならない、理由はわかりませんが、それがサイズに出るようになったのが奈良輪血統で、うちはそこまで行ってない、それはエサで決まるかというと、奈良輪さんの飼育方法からみてそういうわけでもない、遺伝的変化がないと難しいというのが私の考えです。

何世代か同じ菌糸瓶を使えば大きくなるというエサ慣れ効果説もありますが、私はほとんど関係ないと思っています。種親を新しく買って参入した方のケースで菌糸瓶を変えても早くから結果を出す方もいます。私の場合も、いろいろ使っているので菌糸瓶を替えるケースは多い、余程添加剤が合わないような菌糸瓶以外は関係ないと思っています。過去10年のオオクワのサイズの変化は、どう見ても同じ菌糸瓶を使っているから出たわけではないですよね。遺伝的に大きくなったと考える方がしっくりきます。

ただ温度管理によって多少サイズに差は出るとは見ています。私は前蛹期は23〜5度で管理するようにしていますが、極端に高かかったり、低かったりした場合は、頭部や大顎の形成上はマイナスになる可能性はあります。ただ、これまでいろいろやってきた感覚では22度や26〜7度と比べて1mmも差が出るようなものではないと見ています。いずれにしてもこれは素質100%に近づけるための管理でしょう。

実際私がどこまで素質を発揮させる飼育が出来たかわかりませんが、暴れなく順調に大きくなった個体で、ああ、これはもっと幼虫体重が乗ったとしても、これ以上のサイズは無理だったろうなというのはいます。

私のブリードスタイルは、イチかバチかで大物を狙うのはなく、如何に100%に近い個体の比率を上げるかにあります。温度が低めなのも、2本目以降の高添加を善しとしないのもそういうところから来ています。それが狙い通りになっているかはわかりませんが、イチかバチかで2割が100%より、1割が100%でも5割が98%以上を狙う、その方が自分としては納得できますし、結果も得やすいと考えています。

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
どうもです。
血統+血統ですね。
先般NHKで海水温度が上昇し、ヒラメの養殖に
悪影響が出ているとのことでした。
対策は、海水温度上昇で死滅しなかったヒラメを
累代し、その子たちを32度の海水で繁殖/生き残った
ものを累代し、温度上昇につよい遺伝子を引き継ぐ
ことを試行錯誤しているとのニュースがありました。
(NHK・おはようにっぽん7時台)
キャパがない遺伝子では、オオクワもだめなんでしょうね。
サイズにならない、厚い、太いに転化するのでしょうね。
とても、今回記事は参考になりました。
(オフ会でもレクチャーしてくれてましたね)
yama_ray
2014/09/04 13:12
す〜やんさん、こんばんは
毎年、86UP出してる方の言葉は説得力がありますね。
当方も、色々温度もエサ試しましたが、難しいですね。
nabe
2014/09/04 18:55
幼虫飼育途中での菌糸の変更は影響が少ない説・・・自分も菌糸の種類は、割と気にしないタイプですし調達ありきですので取り組みは違えど結果的にはありがたい話です。
反面、温度管理はやっぱり大事...これは何ともなりません。ウチでは止む無しッス。

血統は、やっぱりそーですよね。
私はややぽちゃ好みですので太い血統の子が形状を継承してもらえると嬉しくなります。

レル
2014/09/04 19:53
血統とペアリングの組み合わせが重要、
ということですよね。非常に素質があるオスとメスを
ペアリングさせても、組み合わせ的にダメなら
平凡な個体群しか産まれないと私も思います。
私は、ごく稀に、100%を超える遺伝的には突然変異的な個体がいて、
そういった個体を累代していくと大きな個体群になる、
なのかなぁ?とか何となく思っていました。
noa
2014/09/05 00:04
yama_rayさん こんばんは

こう言ってしまうとブリードの95%以上は組合せになっちゃいますね。

私もある程度組合せは狙いますが、はっきり言って運ですね。狙った結果じゃないので結果が良くても技術が身に付いたと思ったことはありません。
す〜やん
2014/09/06 22:03
nabeさん こんばんは

相変わらず忙しそうですね。お体には気をつけて下さいね。

私の86UPは運だけでですよ。自分の力で出したと思ったことはありません。ミスは多少出ますが、組合せの運が大きいですよ。
す〜やん
2014/09/06 22:06
レルさん こんばんは

温度管理は常温の方は仕方がないですよ。

菌糸瓶は、私の経験の中では極端に添加剤の多いものでなければマイナスにならない、というか本当に素質のある個体はそれを凌駕するように思っています。
す〜やん
2014/09/06 22:10
noaさん こんばんは

私もそのように思っています。素質がある個体同士をペアリングしても結果が出ない時は相性もあるんでしょうが、それよりマイナス面の遺伝子が足を引っ張るケールがあるように思います。でもそういうのこそ見えないですね。
す〜やん
2014/09/06 22:13

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