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zoom RSS 私のオオクワ飼育方法(第6回 種親の選択)

<<   作成日時 : 2014/09/09 23:24   >>

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今日はブリードの一丁目一番地、種親の選択について話をしたいと思います。前回申し上げた通り、組合せで素質は決まると考えていますので、ブリーダーの力量はこれに尽きると言えるかもしれません。といっても、遺伝子が見えるわけでもなく、明確な答えがあるわけではないんですけどね。そういうことで種親の見方というより、選ぶ時に何を考えているかといった話をします。

私が考えていることは次の4つです。
@余程優秀なラインでない限り、血の遠い組合せにする(2世代以上)。
A大きさより形状に歪みのない、事故の少ないラインを優先する。
B優良と思う♂には3つ以上の♀を掛ける
C先を見据えて期待薄でも本命と被らないラインを作る。

@に関しては、これまでやってきた中でやっぱり自然の摂理に反するようなことをやっても長続きしない、優良なラインを潰すようなことはしてはいけないというのが私のポリシーです。

私がブリードに世界に入った頃、まだインライン派が多かったように思います。ただ最初から少し違和感はありました。別に遺伝学に詳しかったわけではありませんが、当時読んでた記事にも少なからず影響を指摘する声はありましたし、高等生物でないにしても、影響がないなんてことはない、ただ、最初は他に選択肢がなかったのでインラインをやってみました。

最初から悪影響は出ましたね。都合50以上卵を産んだホワイトアイの中で孵化したのがわずか1頭、それも結局菌糸瓶に潜れず☆になりました。これって何?と思いましたね。そこからすぐアウトに走りましたが、当時G系を中心にやっていて、DGとGGなら、或いは正宗、村正など少し離れた元同系統を試しました。でもダメでしたね。上手くいった方の話も聞きますがが、確率的にかなり悪いという印象を持っています。

調達した種親の素性が良くなかったというのはあると思います。でも、それまでの無理が祟っているようにも感じました。厳選したインラインの中でやっていればまた結果も違っていたかもしれませんが、悪いラインのたまたま大きくなった個体を使っていくと、遺伝的に悪い面も引継ぐ確率が高くなり、それでは大きくなるどころか続かないと考えるようになりました。

遺伝子の1つを最も単純化して表すとXX、XY、YX、YYの4つになります。その中で基本的に優性遺伝と劣勢遺伝があり、Xが優性遺伝子とします。この場合はどちらかがXを持っていればXが発現します。YYのように両方が揃わないと発現しない場合が、劣勢遺伝子と言われますが、一般的には種の生存にマイナスになる遺伝子は劣勢遺伝がほとんどです。4分の3に悪影響が出るような種は滅びるからです。

インラインでは、それが発現しやすくなります。それが原因かどうかわかりませんが、寿命の短い成虫、孵化しない有精卵、蛹化できない個体、そういう明らかに弱い個体が出易いので私は避けます。まあ、私がやるとしたらも数世代アウトでやって、事故もない超優良ラインというかなり限定された条件になります。2世代続けては絶対にやりません。

もちろんアウトでも同様の失敗ラインはあります。昨シーズンのうちの川西はほとんどがそうでした。産地が枯渇した現在、WILDでも血が濃いと考えられ、確率の問題で言えば、アウトの方が若干分が良い程度かもしれません。そう考えると種親自身の素性の方が大きいように思いますが、私は複数の優良ラインを作り、維持していくにはアウトの方がベターと判断しています。

Aに関しては、アウトをやるにしても優良な個体をどう選別するかが重要で、大きくなる遺伝子の組合せより、それを邪魔する遺伝子をどう減らすかということを重視しているからです。その判断基準として、孵化率は基本100%、暴れが少なく、事故が少なく、形状に不自然さがない、そういうところを見ます。還元率や大顎が長めも見ますが、そういうのは私の中では2の次です。まっ、大概優秀なラインはバランスも良いですけどね。

そのためにはBが重要になってきます。遺伝は♂♀の遺伝子の組合せで決まりますので♀が優良であればあるだけ♂の素質を引き出しやすくなる、でも遺伝子の中身は見えない、♂は不全でも♀はそれが出にくいので、サイズだけではわからないところがあります。そうすると複数の♀を掛け合わせた中でより優良なラインを絞り込む方が現実的です。

3つ以上♀を掛ければ♂に問題があるかもわかります。いくら大きくても結果の出ない♂もあります。あとはAを踏まえて、その♂の系統の全部を切ることも考えます。

ただBとCは相反する面があります。多様なライン作りを目指しますが、余りバラバラだと柱が残らない懸念があり、どうしても柱となる♂には複数♀が必要です。毎年20ラインくらい組めればそれも可能ですが、うちは1産地8ラインが限界ですので、今やっているのは、優良♂は基本2ラインまで、昨年、今年と勝負どころと思ったのでかなり偏ってしまいましたが、来年からはそうするつもりです。それでも期待♂は2ライン×2年で4ライン作れます。

でも、8ライン程度ではアウトの組合せを維持出来ないので毎年少しは補強します。補強をする時は、極力自分の血から離れたラインを選びます。兄弟の実績も加味しますが、なかなか両方を満たすのは難しいです。

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
す〜やんさん
こんにちは。

凄い探究心です。
具体的な記事有難うございます。
自己に合った決められたライン数、少頭数が故の探究。そして常に結果を出し続ける。そのスタンスとスタイルが素晴らしいと思っています。
私は幼虫総数が、す〜やんさんの半数以下がやっとの現状‥ 来期は若干増予定ですが、今回記事議題については悩み所、且つ楽しみです。
エビちゃん
2014/09/10 13:24
組み合わせ、難しいですね〜。
来年に向けてイロイロ考えるのが楽しいので
今は夢だけ膨らませています。
noa
2014/09/10 21:41
こんにちは。
組み合わせ悩むだけの個体がいません(汗)
ディンプルに関しては疑問もあります。
多分今年の羽化である程度方向性が見えてくると思います。
インとクロスの併用とか、4頭の親種で回していくとか考えましたが、どれも実行していません(汗)
pax
2014/09/11 15:05
エビちゃん こんばんは

いや、探究心というわけでもなく、やってきた中での失敗に懲りた意見かと思います。自分の拙い経験ですので、他の方の意見も聞いて自分なりの答えを見つけて下さい。
す〜やん
2014/09/11 22:11
noaさん こんばんは

考えている時が楽しいですね。最近は今年のブリードの場橋を見つつ、組合せを考えるので、今はざっくり方向性だけ考えて。あとは2月に入ってからですね。

結局直前まで悩んでますが...
す〜やん
2014/09/11 22:15
paxさん こんばんは

ディンプルは余程酷いと考えますが、形が良ければ余り気にしません。能勢はそんなに出ませんしね。

クロスって異母兄弟又はいとこ同士ですか?私は今は控えてますが、うちの川西は完全アウトなので、手がなければやるかもしれません。
す〜やん
2014/09/11 22:19

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